こんばんは、懺悔の時間です。
美術館の学芸員さんの「美術展の見所プレゼン」を聞いてきました。展示されている多数の絵画をいくつかのジャンルに分類し、それぞれに丁寧に教えてくださったのですが、熱が入るジャンルと、関心がないのかすごくあっさりと終わってしまうジャンルがあり、その落差がとても面白かったです。世間一般で言われている評価に左右されることなく、自分の目と感性を通した解説に皆が聞き入っていました。
教科書のようないわゆる「正しいプレゼン」ではないのです。でも学芸員さんの個性が溢れ出た、心に残るものでありました。
「正しい」ものだった場合、私の心に何が残っていたか想像することができません。正しい情報には「匂い」がないのです。
男女仲で大事なのは匂いだなんて話もあります。どんなに好きでも匂いが嫌いだと仲違いしてしまうとか、逆に匂いが好きなら少々の考えの食い違いやルックスの好みが合わなくても相性が良いとか。匂いは個性の象徴なのです。
正しくやろうとするから、匂いがなくなる。嫌いだと言う人は少なくなるでしょうが、代わりに大好きだと言う人もいなくなるのでしょう。
それはとても寂しいことのような気がします。嫌われることを恐れない。好かれていることを大切にする。なんとも思われず背景になるのは嫌です。
……そう書きつつも、やっぱり敵意、嫌悪感を示されるとへこむもんですよね。おならプー!