昨年、生まれて初めてタイ旅行に行きました。現地事情に詳しく、博識で、そしてグルメな師匠たちとの旅でしたので、それはそれは楽しかったです。アクティビティには関心がないので象に乗るのとかどうでもいいなーと思っていたら、一行の誰も、象に乗りたがりませんでした。素敵です。こんな気楽な観光ができるとは思わなかったなあ。昨年いちばんの思い出です。グルメな同行者ばかりでしたから、すごいお店ばかり行きました。とくとご覧あれ⇒タイ旅行記 カテゴリーの記事一覧 - 言いたいことやまやまです
さて、この書き殴りブログで記しておきたいのはホテルのリムジンの運ちゃんのことです。日本と違って電車網が行き届いているわけではないですし、ちょっと辺鄙な場所にお店があったりして、なにかとホテルのリムジンにはお世話になったのです。担当してくれた運転手のおっさんがナイスキャラで。とにかくホスピタリティが満点なのですが、それがどうにもスマートではないんです。
親切ゆえ、一生懸命にいろいろ話してくれるのです。ここはシルクの問屋が多いんだとか。インド人の方が多いエリアに行くと、ほら、この人もあの人もその人もみんなインド人だ、などと延々と言っていました。観光ならアユタヤ（象に乗れたりする地域）に行こうか、などと提案してくれたりもした。冒頭に書いた通り、我々は皆揃って関心がなく首を横に振るのですが、めげずに「アユタヤ」と言ってくるのがすごかったです。
親切トークの反面、いちばん大事な「目的地（レストラン）に我々を届ける」ところでミスもありました。カーナビのないリムジンで、頼れるのはおっさんの土地勘だけです。地図なんて持っていないの。なにかお役に立てればとスマートフォンでGoogleMapを見せるも、全然見てくれない。己だけを信じるのか……と思いきやおもむろに電話をしはじめて、知人か誰かに道を聞きはじめる始末。それでも目的地のレストランに全然辿り着かなくて、腹がぐうぐう鳴きました。
地図を見ろ、地図を！女性陣はイライラを募らせましたが、おっさんはどこ吹く風。Okay,okayじゃないよまったくもう！予定より1時間くらい遅れたでしょうか、なんとか辿り着きましたが望んでいたお店の支店に着いちゃってね。おっさんはゴメンゴメーンくらいのノリです。あなたがもしもアット〇スメに登録されている化粧品だったら、レビュー欄に「リピはないです」って書かれるタイプだからな！！
そんなこんなでおっさんにはずーーーっとイライラしていました。「今日は道を間違えねえだろうなオイ」という疑いの目で常に彼を見ていた。ところがですよ、最終日前日の夜だったかな、大渋滞に巻き込まれてしまったときのこと。おっさんはスイスイと道なき道を行き、それほど遅れることなく我々をあっさりと目的地に送り届けてくれたのでした。感動でした。格好良すぎた。
侮っていたことを恥じました。お茶目なうっかり屋さんキャラから、やるときはやる男キャラにグンと昇格。
これが逆なら大変ですよ。デキる人だと思っていたのに、とんだうっかりミス、みたいな。
最初から格好つける自分を恥じました。おっさんのようにチャーミングな人になりたい。なりたいんです！！！
