こんばんは、懺悔の時間です。
新年度。歓迎会ラッシュの4月です。新入社員や異動されてきた方を交えての懇親会。最近では下戸の方やママさんも多いですから、無理に飲み会にする必要もない、いやむしろ飲み会にしてはならないくらいだと思いますが、結局は夜の宴席になりがちですね。
大変なのはお店選びと予約です。そしてそれはほとんど、下っ端の任務になります。クソ忙しい下っ端ちゃんたちに「社会勉強」という都合のいい言葉で押し付ける。
私が勤めている会社でも、働きまくりの若い子ががんばってお店選びをしていました。「幹事の特権なんだから、好きなお店を選んでいいよ」ですって。大笑いです。
若手ちゃんが行きたかったお店は予算に合わないと却下され、「たとえばこういうところだよ」と上司が送った候補店舗がかの有名な「しゃぶしゃぶ温野菜」だったという……いや、温野菜、うまいですよ。でも男性社員のテンションが上がらなそうではないですか。
そこで考えた若手ちゃんは某居酒屋チェーンを再提案。「いやいやこんなん普通の居酒屋だよ？やめといたほうがいいよ、そんなにおいしくもないよ」って、横で聞いていてはらわたが煮えくり返って、ワシ自分のレバーを焼いて食いますワァァァァァ！という気分になりました。そんなことなら温野菜を予約しておいてねって言ってくれたらいいのに。
……なんて、そう思うだけで口に出さない私がいちばんの卑怯者です。
かく言う私自身も、私の生理を止めた魔の上司から年末の忘年会会場選びでチクチクやられたっけなあ。そのときのことを思い出すと胃がキュッと痛くなります。個室に呼び出されてさ。そういう人に限って「なんでこういうことをしたの？理由は？ごめんなさいじゃないよ理由を聞いているんだよ！」という詰め方をしてくるのですよね。理由なんて、やらかした本人がいちばん知りたがってるさ。わかったら対策が練れるのだから。
こういう宴会会場選びや予約については、得意な人というのもいらっしゃるのでしょうか。むしろ好きだという方も存在するのでしょうか。私はおそろしく苦手なので、そういう方がこの世にいるだなんて、都市伝説を聞かされているような心地に陥ります。
ほんの数人の予約だって、不得手すぎてげんなりします。ドタキャンとかされると、もうどうしたらいいやら。面倒くさがりな性格がいけないのですが。というわけで私が主催する会については、都合が悪くなった人には直接お店に電話をしてもらうようにしています。お店に対して申し訳ないという気持ちを伝えてくださっているのかな、なんて気になってしまうのですが（席の配置も変わるし1人分の収益も減るし材料の手配だって変わるかもしれないじゃない）、さすがに「ちゃんと気持ちをこめて謝ってください」とは言えませんので、祈るばかりです。
グルメブログなんて書いているものだから「おいしいとこ知ってそー！どっかおすすめ、どこでもいいからさー！おねがいー！」みたいに言われること多々です。その一言は大変な重荷なのです。
でも、お願いする方に罪はありません。無理やり、義務感で務めをまっとうしようとする私がいけない。自分では気を遣っているつもりでも、心情が表情にまるまる投影されてしまうので、相手を不快にさせているに違いありません。お願いした方も後悔されていることでしょう。ほんとみんな、ごめんな……
断っちまえばいいのです。断って破たんするような友情や絆なんて捨てちまえばいいんです。
……という流れで、下っ端ちゃんが「私はお店選びなど不得手なのでできません」なんて言ったら、とんでもないことになるだろうなあ……
