書き殴りたいことやまやまです

自意識過剰な子無しOLのぼやきです

嫌われやままの現状

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「パックに入った納豆をかき混ぜるパックに入った納豆をかき混ぜる」のフリー写真素材を拡大

ここ2年くらい、職場の特定の同僚男性に大変嫌われています。

さすがにお互い大人なので嫌がらせなどはありませんが、先方の全身からHATEのオーラが滲み出ているのを感じます。これだけは自意識過女史の勘違いではなく事実である自信がある。私は何かしたんだろうか、ハテ(HATE)。この無自覚がまた、相手の機嫌を逆撫でするのでしょう。

悪事をはたらいている自覚がないなら気に留めなければいいこと、無視すればいいこと。そう言い聞かせていたのですが久々に直接の攻撃があり、なんだかんだダメージを受けて今に至ります。これ、よくないんですよね。そのときのことを思い出して傷ついて、を自発的にループさせて己をすり減らしている。そして四六時中彼のことを想っているわけで、もはや恋です。忘れようとしてやけ食い、デブる、うおおムカつくな!また考える、ヤケ飲み、デブ……うぉォン、おれはまるで人間火力発電所だ。

攻撃、というのは語弊があり、こちらのミスというか、怠けに対するお叱りでした。そのときは怖くて(他人に叱られ慣れていないので都度バクバクしてしまうのです)平静を保つので精一杯でしたが、もう同じ轍は踏むまいと、あとあとその指摘を振り返っていましたら、なんと先方にも落ち度があることに気づいてしまいました。体温がガッと上昇するのを感じました。彼は私の上に立ったつもりでいる。使えない奴、ダメな奴、頭にくる奴、存在がイラつく奴だというレッテルを貼り付けまくっている。お前にも落ち度がある、その証明がこの手にあるというのにだ!……という思考のクセが一気に噴出してきました。悔しかった。

直接言うなりメールするなり、あなたも間違っていましたよ、ここ、とスキャンPDFを送るのは容易いことですが、そもそもこちらに手落ちがあったのですし、「お叱り」から数時間後に気づいたことでしたので今更感、言い訳感があります。これでは負け犬の遠吠え、90年代学園アニメのナンチャラ様の取り巻きが「覚えてらっしゃい!」と言うのと同じくらいのダサさ。私の中の「らっしゃい」ユリオカ超特Qで留めておきたいのです。

雑念を振り払おうと努めていますが、油断するとすぐに「いかにして先方のミスを知らせるか(私が一方的に悪いわけではない)」を考えてしまいます。これはプライドの高い自意識過女史の典型ダメパターンです。普通の女の子に戻りたい。

だめ、だめ、だめ、自分に負けてはいられません。こんなときは心屋仁之助さんのポッドキャスト「ホントの自分を見つけるラジオ」を聴きます。誤って消さないように鍵をかけている回が複数ありますが、今回の処方箋は第61回「人から愛されるにはどうしたらいいですか?」です。聴き直したら、こんな例え話をなさっていました。

 

私は納豆です。
たまたま関西のスーパーに並びました。
通りがかった奥さんに、ウワッ、クサッ、と嫌われました。
ああ、私嫌われているんだ、ダメなんだ。
するとそこに東京から越してきた奥さんが現れ、「納豆だー!」と嬉しそうにカゴに入れてくれました。
でも、前の奥さんはあんなに嫌がっていたのだから、私はやっぱりダメなんです。

心屋さんは言います。納豆は何か悪いことをしているのでしょうか?嫌われる原因は納豆にあるのでしょうか?

たまたま、納豆が嫌いな人と出会ってしまっただけなんです。その直後には納豆ファンが買って帰っていったというのに、嫌われたことばかりを訴えてくる。その出会いはたまたまでしかなくて、あなたを愛してくれる人がいるのに。それってウザいです。

ここまで聴いて、そうだ、私はいま納豆状態なのだと気付きました。納豆が嫌いな人に「好きになって」と言うのは無茶です。なんとか食べてくれたとしても、それは納豆の良さであるニオイや粘り気をなくし、納豆アイデンティティを限りなく消去してはじめて、でしょう。それってもう、納豆じゃなくなっている。関西の奥さんとの蜜月は諦めるしかないのです。

心屋さんはまた、こんなことも仰っていました。

私はあなたのことが好きなのに、あなたがいつもいつも「私は嫌われている」と連呼すると、もう私もあんたのこと嫌いになってやろうかなという気持ちになってしまう。そして嫌えば「ほらやっぱり嫌われた」となる。(非常にウザいなあ)

「あなたは残念ながら愛されている」。そこから目を背けてどうするんだ。会社ではあまりその自覚がないのですが、気づいていないだけかもしれません。会社にいる時間はつらいですが、ひとたび他の世界の知人友人と接すると、一緒に飲んで笑ってくれたり、しょうもないFacebookの投稿を構ってくれたり、記事を書かせてくださったり、ああ、なんと温かいことでしょう。

「病気になっても、病人になるな」。嫌われるのは仕方がない。でもそこから「私は嫌われやすい人間なんです」に飛躍するのはおかしいし鬱陶しい。だからなんなんだ。

 

……とても、納得がいきます。気にしていたら時間が勿体無い。でもね、人の想いの力ってすごいと感じるんです。大きな会社ではありません。近くにいれば、すれ違えば、憎しみや怒りの情念が伝わってくるのです。鬼太郎が頭髪を逆立てて妖気を察知するように、嫌でも身の毛がよだつ感覚に陥ってしまいます。納豆が好きな、東京の奥さんのことを考えていなきゃいけないのに!負けるのです。

かつての職場でクラッシャー上司のもとで働いていたとき、上司が近くにいると鼓動が早まる気がしました。ずっとお腹が痛いような、ソワソワした緊張。声でメールで、君って本当に使えない、なぜ当たり前のことができないの、そんなメッセージを送られる回数が少しでも減るように必死でした。夢にも出てきた、生理は来なくなった。あのときの感覚を少し思い出したせいで、ちょっとオーバーに捉えてしまっているのでしょう。

幸い、今回は同僚なのて、協業機会を工夫して減らすことができます。夢にはまだご出演いただいていません。

気にしたくない、でも、あのオーラに包まれると負けてしまう。エヴァに乗り込むときに注がれるLCLのように、あのオーラを逆に飲み込んでしまいたい。どうしたらいいだろう。


彼が炎と怒り状態にある理由。考え付く限り挙げてみましょう。

  • 私の立ち居振る舞いにプライドの高さが滲み出ている
  • 気分屋でテンパりがち
  • 偉い人たちに気を遣わない(権力嫌い)
  • すぐ帰る
  • 稼いでいない
  • 副業をしている

……おお、これは、真面目に働く会社員にしてみれば、苛立ちを感じざるを得ない……

心を入れ替えて真面目に働くか、憎しみオーラをモノともしない厚かましさを鍛えるか、ですね。結論出てしまいました。うーむ。