今週末、都内は桜満開だそうです。
たまたま中目黒駅に行く機会があったのですが、駅は大混雑。みんな偉いなあと思いながら、花見ではない用事を果たしにその場を立ち去ったのでした。EXILEグッズを買いに行ったわけではありません(中目黒といえば)。
かつて私は8年間も目黒区民だったのです。中目黒駅からも徒歩圏内でした。
ひとりぐらしという自由きままな身分、会社帰りにふらりと立ち寄ることもできたのに、中目黒で花見らしい花見はしていないかもしれません。祐天寺の桜を観ながら本を読むのは好きでした、と書きたかったのですが、割と寒いので読書しようにも長時間はきついのですよね。
花見というイベントは不得手です。
桜を見ることは好きです。でも花見という「催しもの」になると、苦しい。
人混みがとても苦手というのもありますが、この時期に外で飲み食いすることに魅力を感じないのです。
ビニールシートごしに感じる芝生のごつごつ感とか、微妙にシートの上に上がり込む靴についた砂とか、春の訪れとともに活動開始した蟻んこが気づけば足の上を歩いていたとか。
外で食べるとなんでもうまいなんて、そんなの嘘だと思っています。いえ、外で食べるお弁当などは嫌いじゃありません。むしろ冷ごはんって最高です。ごま塩くらいかけてあるのがいいです、梅干しはあんまり。アツアツじゃないシナっとした唐揚げなんかも、それはそれでダサい味わいがあって、いい。
でも前述のような外環境ですと、全面的に嫌になってきます。だんだん折れ曲がっていく紙皿とか、ぬるいビールとか、ビールなくなっちゃったチューハイでいい?とか、フリスビーしようよとか、突然のボール投げとか、だんだん気持ちがすさんでいきます。私には眩しすぎるアクティビティなのかもしれません。
花見はイベント化せず、日常の中で“ついでに”楽しむのがちょうどいい。いつもの通勤経路がぱっと華やいだ様を見ながら「春だなあ」と思う、これがいいんです。
今日は晴天でしたから、地元の公園には、ベンチで日向ぼっこ花見をしながら読書をしているカップルがおりました。とても心地よさそうで微笑ましく、いいなあと思いましたが、いざ自分がやったらばショッパイ顔をする結果になるでしょう、寒いとかなんとか言って。
#花見 はついでの、方がいい〜⠀#学芸大学 の #晩杯屋 は雰囲気いいなあ!⠀#一人飲み #ホッピー #食べたいものやまやまです
♪花見はついでの、方がいい~
駅から見えた桜咲く目黒川を思い出しながら、しみじみと酒を飲んで帰路についたのでした。
中目黒で花見をしたことはないと書きましたが、ほんの僅かだけ付き合った(思い返せば、先方はそのようには認識されておりませんでした)男とあのあたりを散策した記憶が少し蘇りました。
想い出だけが、行き過ぎる……